停電などのトラブル時の電動シャッターは危険!緊急時に働く非常用電源装置を設置すべき理由
電動シャッターは手動で動かす必要なく、ボタン一つで開閉作業を行ってくれて便利です。
しかし、一度停電によって電気が止まってしまうと、簡単には動かすことができないというデメリットがあります。
停電に備え、非常用電源装置について学んでおきましょう。
目次
シャッター用非常用電源装置とは
電動シャッターは停電によって電気が止まってしまうと簡単には動きません。
一応のところ電気が止まっていても手動で動かすこともできなくはないのですが、シャッターの大きさや種類などによっては簡単には動かせない場合もあります。
また、動かす人がご老人やお子さんなど、力に自信のない方であればなおさらです。
しかし、停電に備えて非常用の電源装置を設置しておくことで、停電状態にあってもいつもどおり電動シャッターを動かすことができます。
非常用の電源装置の大きさはおおよそ450mm×600mm×230mm程度見ておけばよいでしょう。
ただ、ものによっても大きさは異なってくるため、検討にあたっては要相談となります。
設置箇所によっては電源装置の大きさとスペースの問題から、非常用電源装置の設置ができないということもありえます。
非常用電源装置の仕組みとしては、あらかじめ備え付けられていた蓄電池の電源によって電動シャッターを動かすもののほか、非常時に発電することのできるポータブル発電機のようなものまで様々です。
電気を蓄電池に貯めておくタイプの非常用電源装置の場合、蓄電池の寿命の問題などもあるため、定期的なチェックや動作確認、そして交換が必要となります。
非常用電源装置は一度設置したら終わりというわけではありません。
非常時に活躍させることができるよう、気を配っておかなければなりません。
また、非常用電源装置と聞くと操作が複雑そうに感じられるかもしれませんが、実際はボタンによって簡単に操作することが可能です。
機種によっては本体に操作方法の記載されたラベルが貼られているなど、誰でも簡単に操作することができるようになっています。
電動シャッターが止まる原因
非常時に電動シャッターが止まってしまう原因として停電が挙げられます。
電動シャッターはその名のとおり電気で動いているため、電気の停止されている停電時には当然動かなくなってしまいます。
その他にも台風や暴風雨の後には雨水によりショートしてしまっていたり、暴風によりシャッター自体が歪んで動かなかったりといったこともあります。
暴風時は飛来物も到来することが多いため、それによって故障して止まってしまうこともあるでしょう。
暴風雨以外にも、出入りの際にシャッターと体やものがぶつかってしまったときの衝撃が原因となることもあります。
電動シャッターは電気で動くことも相まって通常のシャッターよりもデリケートな部分もあります。
思い当たることが特にないと悩んでいたら、実は経年による劣化だったということも少なくありません。
電動シャッターが止まることで起こるトラブル
電動シャッターが止まってしまうと様々なトラブルが想定されます。
例えば、シャッター内に収納している物品を取り出せなかったり、逆にシャッター内に収納しておきたい物品を戻すことができなくなったりしてしまいます。
車通勤である人がガレージ内の車に乗れず会社に遅刻してしまったり、仕事で使う物品を倉庫内に戻せず困ってしまったりという事例もあります。
また、シャッター内で作業していたところ、災害の発生によりシャッターが止まって出られなくなってしまったうえ、シャッター内は電波が悪く、携帯電話も通じず何時間も閉じ込められてしまうといった事例もあります。
災害時に電動シャッターが閉まっていたら
では、台風などの災害により停電が発生してしまったシーンを仮定しまう。
ちょうどそのとき、ガレージ内で作業をしていました。
その状況において、非常用の電源装置がなかったらどうでしょうか。
通常のシャッターに比べて重くなりがちな電動シャッターを自力で動かすことができなければ、電気が復旧するまでシャッター内に閉じ込められたままになってしまうのです。
停電からすぐに復旧すればよいのですが、災害の規模によっては一晩以上閉じ込められてしまうこともないとは言い切れません。
このような事態に陥らないためにも、非常用電源装置は必要といえるでしょう。
万が一に備えて電動シャッターに非常用電源装置を付ける
これまで述べてきたように、停電によって電気が止まっていると、重い電動シャッターを自力で動かさなければなりません。
しかし、非常用の電源装置が設置されていれば、停電によって電気が止まっている状態にあってもいつもどおりに電動シャッターを動かすことができるのです。
とはいえ、停電時に非常用電源が正常に動作しなければ電源を設置した意味はありません。
そのため、非常用電源は設置してからも定期的に動作確認をするようにしましょう。
また、並行して少なくとも3年ごとに非常用の電源装置内に内蔵されているバッテリーの交換も行うようにしてください。
まとめ
電動シャッターは非常に便利なシャッターですが、停電時には自力で動かさざるをえないというデメリットがあります。
長時間シャッター内に閉じ込められてしまうという事態を避けるためにも、電動シャッターには停電に備えた非常用電源装置も設置しておくべきでしょう。